「うちの子、まだしゃべらない…?」発語の発達とやさしい関わり方

発語とは、言葉を発することを指します。赤ちゃんが初めて「ママ」「パパ」などの言葉を発したとき、それが発語の始まりです。発語は単なる音の発声ではなく、意味を持った言葉として成立し、相手に何かを伝えようとする行為です。
発語の発達には、脳の成長、口や舌の運動機能、聴覚、そして周囲の環境が大きく関係しています。特に、親や保育者とのコミュニケーションが豊かな環境にいる子どもは、発語の発達がスムーズに進むことが多いです。
目次
赤ちゃんの発語はいつから?
赤ちゃんの発語の時期は個人差がありますが、一般的には以下のような流れで進んでいきます。
生後3〜4ヶ月頃:喃語(なんご)と呼ばれる「あー」「うー」などの声を出すようになる。
生後6〜9ヶ月頃:「ばばば」「ままま」など、同じ音を繰り返す喃語が増える。
生後10〜12ヶ月頃:「ママ」「パパ」など、特定の意味を持つ単語を話し始める。
1歳半〜2歳頃:二語文(「ママ きた」「ワンワン いた」など)を話すようになる。
2歳半〜3歳頃:短い文章を作り、会話が成立するようになる。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個々の発達には幅があります。成長のペースは子どもによって異なるため、焦らず見守ることが大切です。
発語が遅いと感じたときは?
子どもの発語が遅いと感じた場合、まずは以下のポイントをチェックしてみましょう。
□言葉以外のコミュニケーションがあるか?
指さし、ジェスチャー、アイコンタクトなど、言葉以外の方法で意思疎通を図っているかを確認します。
□聞こえに問題がないか?
生活音に反応するか、呼びかけに振り向くかなど、聴覚の発達をチェックします。
□興味を持っているものに対して声を出しているか?
好きなものを見つけたときに声を出すかどうかも重要です。
□言葉をかけられたときに反応するか?
「ワンワンだね」「おいしいね」などの言葉に対して、笑う、指さす、声を出すなどの反応があるか確認します。
発語が遅いと感じた場合でも、慌てずに子どもとの関わり方を見直すことが大切です。しかし、2歳を過ぎても単語がほとんど出ない、3歳になっても二語文が出ない場合は、専門機関に相談するのも一つの方法です。
発語を促すために
発語を促すためには、日常生活の中でさまざまな働きかけが効果的です。
1. たくさん話しかける
子どもは周囲の言葉を聞いて学びます。日常の中で、「ご飯を食べようね」「赤い車が走ってるよ」など、できるだけ多く話しかけるようにしましょう。
2. 子どもの発声に反応する
子どもが「あー」「うー」と声を出したら、「そうだね!」「楽しいね!」と返してあげることで、会話のやり取りの楽しさを感じさせます。
3. 指さしやジェスチャーを活用する
言葉だけでなく、指さしやジェスチャーを使ってコミュニケーションを取ることも重要です。これにより、言葉と動作のつながりを理解しやすくなります。
4. 絵本の読み聞かせをする
絵本は発語を促すのにとても効果的です。読み聞かせをするときは、ゆっくりとした口調で、子どもが興味を持つように語りかけると良いでしょう。
5. 遊びを通じて言葉を増やす
ごっこ遊びや歌遊びなど、楽しみながら言葉に触れる機会を増やすことも有効です。
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まとめ
発語は子どもの成長の重要なステップですが、そのスピードには個人差があります。周囲の大人が焦らず、温かく見守りながら、適切なサポートを行うことが大切です。
もし発語の遅れが気になる場合は、まずは子どもとの関わり方を工夫し、それでも心配な場合は専門家に相談してみましょう。子どもの発語の発達をサポートすることで、より豊かなコミュニケーションの世界が広がります。