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モロー反射とは?いつまで続くのかも詳しく解説します

モロー反射とは、新生児に見られる反射の一つで、大きな音や急な動きなどに反応して両腕を広げ、その後抱きつくような動作をする生理的な反応です。
この反射は赤ちゃんの正常な発達過程の一部であり、脳や神経系の働きが適切であることを示すものです。しかし、モロー反射が長く続いたり、異常に強かったりすると、発達に影響を及ぼす可能性もあります。本記事では、モロー反射がいつまで続くのか、強すぎる場合の対処法、似た疾患について詳しく解説します。

モロー反射いつまで

モロー反射は、生後すぐから見られ、生後3〜4ヶ月頃までに徐々に消失していきます。通常は生後4ヶ月を過ぎると反射が弱まり、生後5〜6ヶ月頃にはほとんど見られなくなります。この時期にモロー反射が消失するのは、赤ちゃんの脳や神経系が成熟し、自分の意思で体を動かす能力が発達してくるためです。

しかし、生後6ヶ月を過ぎてもモロー反射が残っている場合は、発達の遅れや神経系の異常の可能性を考慮する必要があります。もし1歳を過ぎても明らかに反射が見られる場合は、小児科医に相談することをおすすめします。

モロー反射が激しいときは

赤ちゃんによっては、モロー反射が特に強く出ることがあります。例えば、寝ているときにちょっとした物音で激しくびくっとして泣いてしまうこともあります。モロー反射が強すぎる場合は、次のような対策を試してみましょう。

1. おくるみを使う

赤ちゃんを優しく包み込むようにおくるみを使用すると、腕の動きが制限され、モロー反射による驚きが和らぎます。

2. 静かな環境を整える

寝るときはなるべく静かな環境を整え、急な音や強い光を避けるようにしましょう。

3. ゆっくりとした動作を心がける

抱っこするときや寝かせるときは、急な動きではなく、ゆっくりと優しく行うことでモロー反射が起こりにくくなります。

4. 体を密着させて抱っこする

赤ちゃんが安心できるように、しっかりと密着させて抱っこすると、反射が起こりにくくなります。

モロー反射が強すぎて睡眠が妨げられたり、育児が大変になってしまう場合は、小児科や児童発達支援施設などで相談してみるのも良いでしょう。

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モロー反射とよく似た疾患は

モロー反射は通常の発達過程で見られるものですが、いくつかの疾患と混同されることがあります。以下のような疾患が疑われる場合は、専門医の診察を受けることが重要です。

1. ミオクローヌス(乳児けいれん)

モロー反射と似たような動きを示すことがあるのがミオクローヌスと呼ばれるけいれん発作です。特に乳児けいれんは、短い時間で体がピクッとする動きを繰り返します。通常のモロー反射とは異なり、寝ている間にも突然発生することがあり、繰り返し起こる場合は神経科を受診する必要があります。

2. てんかん

赤ちゃんの手足が不自然にピクピク動く場合、てんかんの可能性も考えられます。モロー反射は刺激によって誘発されますが、てんかんは特に刺激がなくても発作が起こることが特徴です。

3. 脳性まひ

モロー反射が異常に強く、長期間続く場合、脳性まひの兆候の可能性があります。特に、左右対称でない動きが見られる場合は、注意が必要です。

4. 筋緊張異常

モロー反射とともに、赤ちゃんの筋肉が異常に固かったり、逆にぐにゃぐにゃしていたりする場合、筋緊張異常が考えられます。このような症状がある場合も、早めに医師の診察を受けることが望ましいです。

まとめ

モロー反射は新生児期に見られる正常な反射であり、通常は生後3〜4ヶ月頃までに消失します。しかし、反射が異常に強い場合や、生後6ヶ月を過ぎても続く場合は、発達の遅れや神経系の異常の可能性を考える必要があります。強いモロー反射による影響を軽減するためには、おくるみの使用や環境調整が有効です。また、ミオクローヌスやてんかん、脳性まひなどの疾患と区別することも重要です。

赤ちゃんの発達について気になることがあれば、早めに小児科医や専門機関に相談し、適切な対応を取ることが大切です。

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