「ママと離れたくない…」母子分離不安のしくみと対応法

母子分離不安とは、子どもが母親(または主要な養育者)と離れることに対して強い不安や恐怖を感じる状態を指します。特に幼児期に多く見られ、保育園や幼稚園への登園時、親から離れる場面で強い拒否反応を示すことが特徴です。
目次
母子分離不安が多くみられる時期は?
母子分離不安は、主に以下の時期に見られます。
1. 生後6か月~2歳ごろ
この時期の子どもは「愛着」の形成が進む時期であり、母親や主要な養育者の存在を強く求めます。見知らぬ人や環境に対して不安を感じることが一般的です。
2. 幼稚園・保育園の入園時
新しい環境に適応する過程で母子分離不安が強くなることがあります。特に初めて母親と長時間離れる経験をする場合、不安が顕著に表れることがあります。
3. 小学校入学時
幼稚園・保育園から小学校へと環境が変わることで、不安を感じる子どももいます。この時期は社会的な自立が求められるため、一時的に母子分離不安が再燃することがあります。
母子分離不安の原因は?
母子分離不安の原因は複数ありますが、主に以下のような要因が影響を与えます。
1. 愛着形成の影響
子どもが母親との愛着を強く持っている場合、離れることに対する不安が大きくなります。特に、親が過保護になりすぎると、子どもが自立する機会を失い、不安が強まることがあります。
2. 環境の変化
引っ越しや保育園・幼稚園の入園、新しい先生や友達との出会いなど、環境が変わることで不安が増します。
3. 親の不安やストレス
親自身が分離に対して不安を持っていると、子どももその影響を受けて分離不安を強く感じることがあります。
母子分離不安の対応方法・相談先は?
母子分離不安を軽減するためには、適切な対応が必要です。
1. 子どもに安心感を与える
笑顔で送り出し、「帰ってきたら○○しようね」と約束する
ルーチンを作り、登園前の流れを安定させる
2. 少しずつ慣れさせる
最初は短時間から離れる練習をする
保育園や幼稚園の先生と協力し、無理のないペースで適応を促す
3. 親の気持ちを安定させる
親自身が過度に心配せず、落ち着いた態度をとる
必要に応じて育児相談機関や専門家に相談する
4. 専門機関への相談
児童発達支援センターや心理カウンセラーに相談する
必要に応じて発達外来や小児科で専門的なアドバイスを受ける
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まとめ
母子分離不安は成長過程で誰にでも起こり得るものですが、適切な対応をすることで軽減できます。無理に克服させようとせず、子どものペースを尊重しながら安心感を与えることが大切です。親自身もリラックスし、子どもが自立する力をゆっくりと育んでいきましょう。