療育は発達障害にどんな効果がある?療育を受けられる施設も解説
療育とは、治療と教育への取り組みを通じて、発達障害を抱える子どもが自立した生活を送れるように支援することをいいます。
専門的な知識とスキルを身につけた大人のサポートがあれば、発達障害を抱える子どもたちとその親御さまにとって、さまざまなよい効果が期待できるでしょう。
この記事では、発達障害を抱える子どもと療育について、児童発達支援・放課後デイサービス「TAKUMI」の事業部長・石垣がわかりやすく解説します。
目次
1. 発達障害にどう役立つ?療育とは
発達障害を抱える子どもたちをサポートするときは、発達障害や療育について、正しく理解したうえで取り組む必要があります。
発達障害とはどのようなものかをふまえて、療育との関係について確認しておきましょう。
1-1. 発達障害とは
発達障害とは、脳の働きかたが偏ることにより、発達にさまざまな特性が認められる状態をいいます。
発達状況のアンバランスさが原因で周囲の子どもたちとミスマッチが生じてしまい、生きにくさを感じることもあります。
1-2. 療育とは
療育(発達支援)は、発達障害を抱える子どもが自立した生活を送れるよう、発達状況に応じて行う支援のことです。
発達障害の特性は多岐にわたるうえ、個人差もあります。
子どもがより過ごしやすくなるように、専門知識を持った大人によって、診断名にとらわれない適切な療育をする必要があります。
2. 発達障害で療育を受けたときの主な効果
発達障害を抱える子どもたちが療育を受けると、心理面・行動面に悪い影響(二次障害)が及ぶリスクを減らせます。
たとえば、主に下記の効果を得られる可能性があるでしょう。
- 日常生活を送るにあたって必要になる運動能力、学習能力などの獲得
- ソーシャルスキルやコミュニケーションスキルの獲得
- 自己肯定感の改善
早くから療育に取り組むことで、他者との関わりかたを学び、いじめや不登校などの問題に直面するリスクを減らせます。
また療育を通じて自己肯定感が上がれば、精神的な問題を抱えるリスクを減らせる可能性もあるでしょう。
くわえて、我が子が療育を受けることで、親御さまも下記のよい効果を期待できます。
- 子どもの特性に合った接しかたや、工夫のしかたを確認できる
- 同じように発達障害を抱えた子どもを持つ親や、専門知識のある職員と交流でき、孤立を防げる
- 自責の念を減らせる
3. 発達障害の子どもへ療育をしている施設
療育を担当する施設には、いくつかの種類があります。
小学校入学前の子どもを対象とする主な施設は、療育センター、児童発達支援センター、児童発達支援事業所などです。
小学校入学以降の子どもに対する療育は、放課後等デイサービスが担います。
また日常的な介護サービスや医学的管理が必要な場合は、入所施設(福祉型障害児入所施設や医療型障害児入所施設)が主な候補となるでしょう。
療育センターや放課後等デイサービスなどの通所施設では、保育士・児童指導員・社会福祉士・理学療法士・作業療法士などが、子どもたちの発達をサポートしています。
4. 発達障害の子どもに療育によるサポートを|放課後等デイサービス「TAKUMI」
児童発達支援・放課後等デイサービスの「TAKUMI」では、運動プログラム中心の療育を通じ、子どもたちに自信とできる喜びを獲得してもらうサポートをしています。
「TAKUMI」では、児童指導員・児童発達支援管理責任者・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士など、共に子どもたちの療育に携わる方を募集中です。
教室の場所や応募に関する情報は、下記をご確認ください。
5. まとめ
療育とは、発達障害を抱える子どもたちに対し、適切な支援を通じて発達を促す取り組みをいいます。
発達障害の子どもたちは、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなど、それぞれに適した施設でサポートを受けます。
専門知識を持つ大人による、一人ひとりへの適切なサポートを受けられる環境があることが重要です。