喃語とは?赤ちゃんの言葉の発達を支える大切なステップ

赤ちゃんは言葉を話し始める前に「喃語(なんご)」と呼ばれる発声を行います。喃語は、将来の言葉の発達に向けた重要なステップであり、赤ちゃんが声を出すことを楽しんだり、周囲とコミュニケーションを取ろうとしたりする姿が見られます。本記事では、喃語がいつからいつまで見られるのか、クーイングとの違い、喃語が多い場合や少ない場合の接し方、発育に関する相談窓口について詳しく解説します。
目次
1.喃語はいつからいつまで見られる?
喃語は、生後4~6か月頃から始まり、個人差はあるものの1歳前後まで続くのが一般的です。赤ちゃんは最初に「あー」「うー」といった単純な音を発する「クーイング」を経験し、次第に「ばばば」「だだだ」といった子音を含む喃語へと発展します。
喃語の時期は個人差がありますが、以下のような流れが一般的です。
- 生後2~3か月:クーイング(「あー」「うー」など)
- 生後4~6か月:喃語の始まり(「ばばば」「ままま」など)
- 生後7~10か月:喃語のバリエーションが増える
- 生後11~12か月:意味のある言葉(「まんま」「わんわん」など)が出始める
2.クーイングと喃語の違いは?
クーイングと喃語は、赤ちゃんの発声において重要なステップですが、明確な違いがあります。
項目 | クーイング | 喃語 |
発生時期 | 生後2~3か月頃 | 生後4~6か月頃から |
発声の特徴 | 母音が中心(「あー」「うー」) | 子音と母音の組み合わせ(「ばばば」「だだだ」) |
目的 | 声を出すことを楽しむ | 周囲とのコミュニケーションを図る |
クーイングは、のどを使って偶然出る音が多く、特に意味を持たない単純な発声です。一方、喃語は口や舌を使ってさまざまな音を出し、周囲の反応を見ながら声を発することが増えていきます。喃語の発達は、言葉を話す準備段階として非常に重要です。
3.赤ちゃんの喃語が多いとき・少ないときの接し方
赤ちゃんの喃語の量には個人差がありますが、多い場合も少ない場合も、適切な接し方をすることでより良い言葉の発達を促すことができます。
喃語が多い場合
赤ちゃんがたくさん喃語を発しているときは、積極的に応答してあげることが大切です。
- 赤ちゃんの発声に対して返事をする:「ばばば」と言ったら「ばばばって言ったね!」と繰り返してあげる。
- 笑顔でリアクションする:赤ちゃんが発声することを楽しく感じられるようにする。
- 身の回りの物の名前を教える:「これはボールだよ」「ワンワンがいるね」など、語彙を増やすサポートをする。
喃語が少ない場合
喃語が少ないからといって、必ずしも問題があるわけではありません。しかし、以下のような方法で赤ちゃんが発声しやすい環境を作ることが大切です。
- 赤ちゃんにたくさん話しかける:日常の出来事を言葉で説明する。
- 歌や音楽を聞かせる:リズミカルな音が赤ちゃんの発声を促す。
- スキンシップを増やす:抱っこやあやしながら話しかけることで、安心感を与える。
- 喃語を引き出すような遊びをする:「いないいないばあ」など、声を出すきっかけを作る
4.赤ちゃんの発育の相談窓口は?
喃語の発達には個人差があり、成長のペースもさまざまです。しかし、1歳を過ぎても喃語がほとんど見られない場合や、他の発達面でも気になることがある場合は、専門機関に相談すると安心です。
以下のような窓口で相談が可能です。
- 市区町村の保健センター:乳幼児健診の際に発達について相談できる。
- 小児科医:発達全般に関するアドバイスが受けられる。
- 児童発達支援センター:発達が気になる場合に専門的な支援を受けられる。
- 子育て支援センター:育児に関する相談や情報提供を行っている。
相談することで、必要なサポートが受けられたり、不安を軽減することができるため、気になることがあれば早めに相談するのがおすすめです。
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6.まとめ
喃語は、赤ちゃんが言葉を話し始めるための大切なステップです。生後4~6か月頃から始まり、1歳頃まで続くことが一般的で、クーイングとは異なり子音を含む発声が特徴です。喃語が多い場合は積極的に応答し、少ない場合は話しかける機会を増やすことで、言葉の発達を促すことができます。
赤ちゃんの発育には個人差がありますが、気になる点がある場合は早めに専門機関に相談すると安心です。赤ちゃんの成長を温かく見守りながら、楽しくコミュニケーションを取ることで、健やかな言葉の発達をサポートしていきましょう。