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自閉症の原因とは?重要なポイントをわかりやすく解説します

自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)となる原因は、はっきりと分かっていません。
さまざまな要因が重なって生じる先天的な障がいとされており、明確な原因を突き止めることは非常に難しいものです。
この記事では、児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」の事業部長・石垣が、自閉症の原因について解説します。

 

1. 自閉症とは

自閉症は、2022年以降に「自閉スペクトラム症」とも呼ばれるようになった、発達障害のひとつです。
それまで「自閉症」「アスペルガー障害」「広汎性発達障害」と呼ばれていた複数の特性について、重複箇所が多くはっきりと区別できないと判断されたために、自閉スペクトラム症へと統合されました。
自閉症スペクトラム症の主な特性として、社会的なコミュニケーション障がいと、強いこだわりを持つことが挙げられます。

<自閉症や特性に関する詳しい情報はこちらもチェック>
【自閉症とは?】施設ができることもわかりやすく解説
発達特性とは?理解してサポートする重要性を解説

2. 自閉症(自閉スペクトラム症)の原因とは

自閉スペクトラム症の特性を引き起こす原因として特定されている、特定の物・事はありません。
自閉スペクトラム症に限らず、発達障害は、さまざまな要因が重なって生じる先天性の特性です。
そのため、出生後の育てかたや親の愛情不足、ワクチン・予防接種によるものではないことは分かっています。

ただし、複数考えられる要因のなかでも「遺伝的な原因」と「環境的な原因」に関しては、原因となっている可能性が高いと考えられています。

2-1. 遺伝的な原因

近親者に自閉スペクトラム症に含まれる特性を持つ人がいる場合、発生頻度が高い傾向にあると考えられています。
しかし、発達障害を持たない人から自閉症の子どもが生まれるケースもあります。
また、一方が健常児で一方が発達障害を抱えるといった「きょうだい児」が見られる場合もあり、遺伝によって生じるとは一概にはいえません。

2-2. 環境的な原因

化学物質の摂取や食事バランスなど、胎内環境や周産期におけるトラブルに関連性がある可能性も指摘されています。
関係している可能性があると指摘されている物事としては、下記のものがあります。

妊娠初期の喫煙が関係している可能性
生まれるまえに、有機リン酸系農薬を摂取したことが関係している可能性
出生前後に、栄養が著しく偏っていたことが関係している可能性
父または母が高齢での出産だったことが関係している可能性
低体重出生(早期出産)が関係している可能性

ただし、いずれも自閉スペクトラム症に直結する要因ではないとされています。
あくまでも可能性が考えられる程度にとどまっていることを把握しておきましょう。

3. 自閉症(自閉スペクトラム症)は治る?

自閉スペクトラム症は、脳機能の偏りによって生じる先天的な特性のため、病気と異なり「完治」はありません。
またさまざまな要因が組み合わさって生じる特性という特徴から、根本的な治療方法も見つかっていません。
ただし、周囲のサポートのもと以下のことに取り組むことで、生きにくさを緩和することは可能です。

過ごしやすい環境を整える
療育によって、得意を伸ばして苦手を改善し、社会生活を送りやすくする
薬を使って、対症的に、困っていることを和らげる

4. 自閉症の子どもをサポートする施設

自閉スペクトラム症の子どもをサポートする施設に、児童発達支援事業所・療育センター・放課後等デイサービスなどがあります。
小学校入学前の幼児には児童発達支援事業所・児童発達支援センター・療育センターなどが、小学校入学後の児童には放課後等デイサービスが、それぞれサポートを担っています。
幼稚園・保育園に通園しながら、あるいは学校に通学しながら、それぞれ通所が可能です。

5. 児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」

児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」では、自閉スペクトラム症を含む、発達障害を抱える子どもたちの療育に取り組んでいます。
運動療育を通じて、得意を伸ばして苦手を改善し、さらなる発達を促す施設です。

「TAKUMI」では、発達障害を抱える子どもたちを共にサポートするスタッフを募集しています。
対象課程を修了した方・保育士・作業療法士・理学療法士などさまざまな方を対象に募集しているため、子どもたちのサポートをしたいとお思いの方は、ぜひ下記から詳細をご確認ください。

 

6. まとめ

自閉症(自閉スペクトラム症)の原因として、はっきりと分かっているものはまだありません。
遺伝的要因や環境要因が複数重なることで、先天的に生じると推測されています。
出生後、育てかたや愛情不足によって生じる障がいではないことを把握し、適切なサポートをしていくことが大切です。

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